いよいよ2024年1月から新NISAが始まりました。最近は「投資」や「株主優待」という言葉を職場でもよく耳にするようになりました。
株主優待とは、企業が株主に対して自社の商品や優待券などをプレゼントする特典のことで、投資家にとって魅力的な仕組みです。
この記事では【5月優待✖️40万円以下】サカタのタネ(1377)の株主優待の内容について解説します。
※投資は自己責任です。本記事は銘柄選定の参考としてご覧ください。
1.サカタのタネってどんな企業?
サカタのタネは、植物の種子や苗木などの園芸用品の生産と販売を行う企業です。
花と野菜の品種開発を強みとする研究開発型企業で、1913年に横浜で創業。世界170か国以上に展開しており、海外売上は約70%に達します。
実は、貰って嬉しいメロンNo.1の「アンデス」や、最近スーパーでもよく見るようになったミニトマト「アイコ」もサカタのタネが開発した品種です。知らず知らずに食卓で召し上がっている方も多いのではないでしょうか。
2.サカタのタネの株主優待
株主優待の内容
サカタのタネの株主優待は、保有株数と保有期間に応じて、毎年8月頃にオリジナル商品カタログを受け取ることができます。
なお、2024年度の商品カタログは8月に公式サイトで公表予定です。(参考までに、2023年度はこちらの内容で株主優待が実施されました)
保有株数 | 保有期間1年~5年 | 保有期間5年以上 |
---|---|---|
100株以上 200株未満 | Aコース | Bコース |
200株以上 500株未満 | Bコース | Cコース |
500株以上 | Cコース | Dコース |
受け取るための条件
サカタのタネの株主優待を受け取るには、毎年5月末の株主名簿に100株以上保有する必要があります。
2024年5月の権利付き最終日は5月29日(水)ですので、この日の15時時点で100株以上を保有しましょう。
なお、サカタのタネの株主優待は5年以上の長期保有でグレードアップします。
2023年度の商品ラインナップをショッピングサイトで検索すると、Aコースは1,500円相当、Bコースは3,000円相当のようですので、豪華な賞品が欲しい方は長期継続保有も検討してみてください。
3. 株主優待の改悪リスクは?
「還元方針」や「最近の業績・配当金の推移」「これまでの株主優待の変更」から、個人的には株主優待が改悪されるリスクは低いと考えています。
還元方針
サカタのタネの株主還元(配当金・株主優待)ページには、安定的、継続的な利益配分を行う方針が示されています。
(株主還元方針)
■ 配当
サカタのタネは株主への利益還元を経営の重要課題と考え、各期の連結業績を勘案し、経営体質及び経営基盤の強化に必要な内部留保を確保しつつ、かつ安定的、継続的な利益配分を行うことを基本方針としています。■株主優待
(公式HPより引用)
サカタのタネの株をご購入・ご所有されている株主の皆さまへ感謝の気持ちを込めまして下記の株主優待を行っております。
最近の業績・配当金の推移
サカタのタネの業績は、順調に成長しており安心感があります。
なお、今期は売上高・当期純利益が過去最高を更新する会社予想となっています。さらに、サカタのタネは海外比率約70%と高いことから、最近の円安水準も追い風となると思われます。
年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 当期純利益(百万円) |
---|---|---|---|
2020.5 | 61,667 | 7,482 | 6,094 |
2021.5 | 69,218 | 9,725 | 7,636 |
2022.5 | 73,049 | ★11,181 | ★12,256 |
2023.5 | ★77,263 | 10,918 | 9,489 |
2024.5 (予想) | ☆84,000 | 11,000 | ☆15,500 |
配当金については、一般的に健全と言われる配当性向30~50%程度を下回っています。
今期は1株当たり利益も過去最高予想であるため、増配も期待できると個人的には思っています。
年度 | 1株当たり利益(円) | 1株当たり配当金(円) | 配当性向 |
---|---|---|---|
2020.5 | 136.7 | 33 | 24.1% |
2021.5 | 171.2 | 38 | 22.2% |
2022.5 | ★276.0 | 45 | 16.3% |
2023.5 | 214.0 | 55 | 25.7% |
2024.5 (予想) | ☆351.8 | 55 | 15.6% |
これまでの株主優待の変更
サカタのタネは、2024年5月に株主優待を変更しています。
それまで継続保有の条件はありませんでしたが、2024年5月末の権利確定以降は最低でも継続保有1年以上が株主優待を受け取るための条件となります。
株主優待の権利のみを取得するクロス優待を行う個人投資家が増えてコストがかさむため、その対策として保有期間の条件を設けたものと思われます。
変更前は、継続保有で商品のグレードアップはありませんでしたので、長期保有を前提とする個人投資家にとってはむしろ改善と言えるでしょう。その点からも、株主優待の改悪リスクは低いのではと考えています。
4. 株主優待で毎日をもっとお得に
この記事では、サカタのタネの株主優待について解説しました。
定期的な業績確認やリスク分散で株主優待の廃止・改悪リスクには常にアンテナを張りつつ、企業からもらえる株主優待で毎日をもっとお得に変えていきましょう!
なお、目的とする株主優待を効率的に探すには、ネット証券の株主優待検索の活用が便利です。
例えば、楽天証券やSBI証券など、大手ネット証券には株主優待を検索するページが用意されており、欲しい優待内容ごとに銘柄を絞り込んで探すことができます。これらは証券口座を開設するだけで簡単に利用できるため、まだ口座開設していない方は口座開設しましょう。
にほんブログ村に参加させていただいています。
この記事が参考になりましたら👇のボタンを押してください。
コメント