いよいよ2024年1月から新NISAが始まりました。最近は「投資」や「株主優待」という言葉を職場でもよく耳にするようになりました。
株主優待とは、企業が株主に対して自社の商品や優待券などをプレゼントする特典のことで、投資家にとって魅力的な仕組みです。
この記事では【5月優待✖️20万円以下】ニッケ(3201)の株主優待の内容について解説します。
※投資は自己責任です。本記事は銘柄選定の参考としてご覧ください。
1.ニッケってどんな企業?
ニッケは、国内トップクラスの毛織物メーカーで、衣料繊維(毛糸・毛織物、ハイブリッド素材、衣料用素材)、産業機材(繊維資材)、人とみらい開発(商業施設、不動産開発)、生活流通(商社&物流)の4つの事業を展開している企業です。
2.ニッケの株主優待
株主優待の内容
ニッケの株主優待は、保有株数に応じて、毎年8月下旬頃にオリジナルの株主優待カタログで利用可能な割引券とQUOカードを受け取ることができます。
なお、2024年度の商品カタログは公式サイトでまだ公表されていません。(2023年度の商品カタログはこちら)
保有株数 | 株主優待カタログで 利用可能な割引券 | QUOカード |
---|---|---|
100株以上 1,000株未満 | - | 1,000円分 |
1,000株以上 3,000株未満 | 3,000円分 | 1,000円分 |
3,000株以上 5,000株未満 | 5,000円分 | 1,000円分 |
5,000株以上 10,000株未満 | 7,000円分 | 1,000円分 |
10,000株以上 | 15,000円分 | 1,000円分 |
受け取るための条件
ニッケの株主優待を受け取るには、毎年5月末の株主名簿に100株以上保有する必要があります。
2024年5月の権利付き最終日は5月29日(水)ですので、この日の15時時点で100株以上を保有しましょう。
なお、ニッケの株主優待は長期保有による優待内容のグレードアップはありません。
3. 株主優待の改悪リスクは?
「還元方針」や「最近の業績・配当金の推移」「これまでの株主優待の変更」や改悪されやすいQUOカード優待であることから、個人的には株主優待が改悪されるリスクは中程度と考えています。
還元方針
ニッケの株主還元(配当金・株主優待)ページには、安定的、継続的な利益配分を行う方針が示されています。
(株主還元方針)
■ 配当
当社は利益水準に応じて配当を引き上げていくことを基本方針とし、配当性向については、現行の30%目安から順次切り上げ、第3次中計最終年度(2026年)には35%を目指します。また、投資の進捗も鑑みて機動的な自己株式取得を行い、総合的な株主還元を充実させてまいります。■株主優待
(公式HPより引用)
株主様の日頃からのご支援に感謝すると共に、多くの皆様に当社の魅力をより一層ご理解頂くことを目的に、株主優待制度を実施しております。株主優待制度:基準日年1回(5月末)
最近の業績・配当金の推移
ニッケの業績は、順調に成長しており安心感があります。
なお、今期は売上高・当期純利益が過去最高を更新する会社予想となっています。
決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 当期純利益(百万円) |
---|---|---|---|
2020.11 | 104,915 | 9,048 | 7,121 |
2021.11 | 106,619 | 9,900 | ★8,308 |
2022.11 | 109,048 | 10,707 | 7,283 |
2023.11 | 113,497 | ★11,016 | 7,643 |
2024.11 (予想) | 111,000 | 11,000 | 7,700 |
配当金については、一般的に健全と言われる配当性向30~50%程度を下回っています。
ニッケは、記念配当を除くと過去40年間減配しておらず、近年は増配ペースが加速していますし、中期経営計画においても2026年度に配当性向を35%まで高める方針が公表されています。
決算期 | 1株当たり利益(円) | 1株当たり配当金(円) | 配当性向 |
---|---|---|---|
2020.11 | 98.6 | 27 | 27.4% |
2021.11 | ★115.1 | 28 | 24.3% |
2022.11 | 100.5 | 30 | 29.8% |
2023.11 | 108.6 | 33 | 30.4% |
2024.11 (予想) | 111.7 | 36 | 32.2% |
これまでの株主優待の変更
ニッケは、2021年8月に株主優待を変更しています。
内容は、継続保有1年間の条件が追加されたことに加え、11月末に実施していたQUOカード優待(500円分)を廃止し、それまで5月末に実施していたQUOカード500円分に加算する形になりました。
改悪されることも多いQUOカード優待ですが、継続保有期間が追加されたこともあり、改悪リスクはやや下がった印象です。
4. 株主優待で毎日をもっとお得に
この記事では、ニッケの株主優待について解説しました。
定期的な業績確認やリスク分散で株主優待の廃止・改悪リスクには常にアンテナを張りつつ、企業からもらえる株主優待で毎日をもっとお得に変えていきましょう!
なお、目的とする株主優待を効率的に探すには、ネット証券の株主優待検索の活用が便利です。
例えば、楽天証券やSBI証券など、大手ネット証券には株主優待を検索するページが用意されており、欲しい優待内容ごとに銘柄を絞り込んで探すことができます。これらは証券口座を開設するだけで簡単に利用できるため、まだ口座開設していない方は口座開設しましょう。
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